24.ままごと
【灰と朗】
「ままごとのようだね」
と、彼は言う。
触れる手の微かな震えが。
紡ぎ合う不器用な言葉が。
「ままごとみたいだ」
なんて。
うれしくてうれしくて、じっとしていられない子供のように、肩を竦めて笑って。
「でもキライじゃないよ、こういうの」
そう言った唇が、ぎこちなくオレのに触れた。